世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします!
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このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 |
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アフリカにおいて小児に対する
アジスロマイシンのマストリートメントが死亡率を減少させた! |
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アジスロマイシンの経口投与はトラコーマの発生率を減らし、また偶発的に他の疾患を減少させる。マラウィ、ニジェール、タンザニアにおいて、アジスロマイシンのマストリートメントの効果を評価すべくRCTを行った。プラセボ群とアジスロマイシン投与群(6か月おきに4回)に分けて、1533のコミュニティーにおいて、小児の死亡率を評価した。各々のコミュニティーにおいてアジスロマイシン投与群では有意に死亡率は低下していた。アジスロマイシン投与群では1000人年あたり14.5件に対してプラセボ群では16.5件であった。特にニジェールでは死亡率の差が顕著であった。1-5カ月の小児は他の年代の小児に比べてアジスロマイシンの有効性が高かった。耐性菌の評価は行っていない。
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N Engl J Med 2018 Apr 26; 378:1583.
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##抗菌薬のマストリートメントの論文です。疾患のターゲットを決めずにとりあえず抗菌薬を使用してみるというのは臨床医としては抵抗がありますが、衛生状態が悪い場所では有効であるのも驚きます。
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携帯電話端末を用いてロアロアの感染量を評価し、オンコセルカに対するマストリートメントの有無を決定(アフリカ)
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イベルメクチンのマストリートメントはオンコセルカ症およびフィラリアの根絶に有効だが、中央アフリカでは治療が遅れている理由にロアロアがある。ロアロアのマイクロフィラリア血症の際にイベルメクチンを投与した場合重大な副作用を起こし、死に至ることがある。LoaScopeという携帯端末を利用した機器を使用し、ロアロアのマイクロフィラリアを評価し、ロアロアの重度の感染の際にはイベルメクチンによる治療をしないという選択を行った。2015年の8月から10月の期間 カメルーンのOkola districtにおいて16259名に対してロアロアのマイクロフィラリアの評価を行い、そのうち95.5%の患者に対してイベルメクチンの治療を行った。2.1%の患者はロアロアの感染が重度であったため治療を見送った。治療群において重度の副作用はみられなかった。
写真出典:Wikimedia Commons
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N Engl J Med. 2017 Nov 23;377(21):2044-2052.
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##携帯電話の端末を用いた寄生虫の診断、定量が一般的になってきている印象です。ロアロアの評価、重度の感染症の場合に治療を行わない決断を行うことができる。技術の進歩により周辺住民の健康改善に繋がる印象的な研究です。NEJMに実際の動画が載っています。ご参照ください。
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2018年マヒドン大学熱帯医学短期研修
2018年6月1日より募集開始いたします!
期間:2018年12月17日(月)~21日(金) |
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【GMS会員】eラーニング
マヒドン大学熱帯医学短期研修の講義を中心に、熱帯医学、渡航医学、感染症に関する動画や、マラリアや消化管寄生虫クイズなど、わかりやすい教材で効率的に学習できます!以下、eラーニングの一部です。
※GMSeラーニングは、会員限定のコンテンツです。
1)2017年マヒドン大学熱帯医学短期研修講義
①Overview of Major Intestinal Protozoa infection
Prof. Yaowalark
②渡航医学講義 Dr. Wacharapong
③Case discussion Melioidosis
Dr. Wirongrong and Dr. Hadano.......他
2)消化管寄生虫を用いた地域診断
3)渡航前のワクチン接種東南アジア編...他
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サンプル映像は、2017年マヒドン大学熱帯医学短期研修
「消化管寄生虫症概論」Prof.Yaowalarkです。 |
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GMSe-ラーニングでは、マラリアや消化管寄生虫など、顕微鏡での特徴をクイズ形式で解説いたします。典型例を分かりやすく原虫別に出題していきます。これらの画像は、「マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス」から抜粋したものと、実際の顕微鏡の画像を混在して入れています。実臨床では教科書画像のように分かりやすい画像とは限らないので、注意が必要です。
※GMS会員登録で、マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス(Atlas of Medical Parasitology)が500円引になります。
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特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート(NPO法人GMS)
地域医療の携わる新しい医療従事者のロールモデルを作ると共に、日本国内の地域医療を担う医療従事者の確保と、地域医療・へき地医療の質の向上に取り組んでいます。
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マヒドン大学
熱帯医学短期研修
マヒドン大学は熱帯医学領域ではアジアのリーダーとして教育に力を入れています。マヒドン大学熱帯医学短期研修は、講義、ワークショップは大学の第一線の臨床医、研究者が担当し、実際のベッドサイドラウンド、顕微鏡を使った消化管寄生虫、マラリア診断など実践的な研修です。
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とちノきネットワーク
途上国および日本の地域医療、保健、研究に携わる医療従事者を支援するネットワークです。人が集まり、繋がり、情報交換をすることで、若い医療従事者の教育、キャリアを支援します。ホームページでは主に、海外、日本の地域でのセミナー、就職、留学情報を多く提供しています。
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ATLAS OF MEDICAL PARASITOLOGY
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医療分野や医療分野の専門家は、世界の重要な寄生虫をカバーしています。原生動物、線虫、爬虫類、爬虫類、節足動物、節足動物の各データベースには、形態学、生活環、地理的分布、症状、予防などの情報が含まれています。
※会員登録で500円引き |
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今、話題になっている世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のトピックスをピックアップしてお届けします! |
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GMSの活動を継続的に支えてくださる方を必要としています。GMSの会員得点として、熱帯医学、渡航医学、感染症に関する動画を使用したeラーニングを公開しています。 |
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